タクシーの乗り方

上海市内はバスも地下鉄もあって便利だが、細かいところへ行く場合にはタクシーの方が便利な場合も多い。

1,運行時間
 基本的に、営業していない時間は少ないと思う。大きな町ではほとんどの時間利用可能。
 
2,準備するもの
 ・メモ帳,筆記用具,ガイドブック,地図
 ・小銭(紙幣・硬貨どちらでもいいが、少ない金額の紙幣を多めに)

3,タクシーの乗り方
 基本的な乗り方は、日本とほとんど同じである。ただし、いろいろと注意が必要となる。
 (1)タクシーを探す
 日中であれば、タクシーを見つけるには難しくはない。大きな道であれば流しているのがいるので、行きたい方向(道の右側)
  にたって、空車がきたら手をあげればよい。
  ただし、24時間いつでも街角で拾えるかというと、おそらく無理だろう。早朝や深夜に利用したい場合は、駅前やバスターミ
  ナル、大きなホテルなどにいくといい。
  また、それなりのホテルに泊まっているのであれば、フロントに頼めば手配してくれる。
 (2)乗り込んで行く先を告げる
 当たり前だが、タクシーはバスや地下鉄と違って、自分で行き先を指示しなければならない。
 ガイドブックに載っている場所であれば、それをみせて住所を告げればおそらく大丈夫。
 (中国では、街路の名前が住所になっていることが多いのでわかりやすい。)
 もし載っていない場所であれば、メモ帳に住所を書くか、地図を見せて告げれば大丈夫。
 (3)着いたら支払い
 目的地に着いたら、支払いをして降りる。

4,タクシーを利用する際の注意点
 タクシーは便利な乗り物だが、その一方でトラブルがおきやすい乗り物でもある。
 中国に限ったことではないが、利用にあたっては常に気をつけることが必要である。
 (1)料金をボラれないように
   最もよく聞く話が、料金をごまかされた、不当な料金を請求されたということである。
   私は上海ではその手の不愉快な思いをしたことがないが、ほかの都市での体験談はある。
   a)北京にて
    夜、ホテル(町外れの小さなホテル)に帰ろうとして前門前から乗ったところ、メーターを倒そうとしなかったので運転手と
    口論になった。結局、窓をたたいて停めさせて、最低料金(1元)を払って降りた。
   b)西安にて
    急いでいたので、ホテルの近くにいたタクシーに乗った。目的地について料金を確認すると、布で隠してあったメーター
    を見せて20元近く請求された。
    5元くらいしかかからないはずの近距離だったのでおかしいとは思ったが、急いでいた(旅行会社が閉まる直前だった)
    のでそのまま払ってしまった。
    おそらく、最初からいくらか上積みしていたか、メーターを倒すふりをしていたと思われる。
   (注意点)
    ・料金メーターはきちんと倒させること。また、怪しそうなメーターの車には乗らないこと。
     上海では、規定のメーターしか使えないようなので、倒させれば大丈夫だろう。
      (もちろん、ちゃんとした料金が表示されていることは確認すること。上記b)の例参照)
     倒してくれなかったら、メーターを指差して叫ぶ(料金表!(チー チョン ピァオ!とか))ようにすれば多分大丈夫だろう
    ・できるだけ、前もって料金を調べておく。
     初めての町で駅からホテルまで行く場合などはつらいが、そうでない場合、ホテルのフロントや知り合った人(旅行者等)
     に大体の目安を聞いておくとよい。
     ただし、道の混み具合などによってはそのとおりに行かないことも多いので、あくまでも目安でしかない。料金メータを
     きちんと倒している場合はそれに従うこと。
     私も、以前上海に来た時に空港(当時は動物園の方の虹橋空港)から外灘まですごくかかったことがあったが、その際
     の運転手の人は、「混んでたからこんなにかかってしまったよ。もうしわけない」と言って領収書をくれたという経験もし
     ている。
     また、「乗る前にいくらで行けるかを確認するとよい」とガイドブックに書いてる場合もあるが、「料金メータ通りだよ」と
     いわれることが多いはず。私も以前、北京で同じように言われた。
    ・乗っている間は道順を確認しつつ、運転手からできるだけ目を離さないようにする。
     何人かで乗って目を離していると回り道をされたり料金メーターをいじられても気づかないかもしれない。頭から疑って
     みる必要はないとは思うが、さりげなく監視していることは有効だと思う。
 (2)強盗・窃盗などの被害にあわないように
   辺鄙なところでは、運転手が強盗に豹変したり、人気のないところに車ごと連れ込まれて待っていたグループに襲われる
   こともあるそうだ。中国の大都市ではそれほど神経質になる必要もないと思うが、夜間など人が少ない場所では注意した
   い。
   ただし、逆にタクシー運転手が襲われるケースも多いらしく、ほとんどのタクシーでは運転席の周りを透明プラスチック板で
   覆っている。
   また、強盗でなくても、荷物をトランクなどにいれておいて目を離したすきに持っていかれることがないとは言えない。
   注意に越したことはない。
 (3)被害にあわないようにするために(お薦めの方法。注:万全ではない
 どちらも、被害にあわないようにする一番の方法は、「信頼できるタクシーに乗ること」である。
 信頼できるタクシーを利用するには以下の方法がお薦めである。
  ・大きなホテルのタクシー乗り場を利用する。
   有名なホテルのタクシー乗り場には、きちんとしたタクシーしか入れない(と思われる。)ここで拾うと結構安心である。
  ・大手の業者を利用する
   中国のタクシーは個人がほとんどみたいだが、日本と同じで個人でも業者に所属している人もいる。これらの安心な業者
   のタクシーを利用すれば比較的安心だと思う。
   今回上海でよく利用したのが、水色とグレーの「大介(字が違うかも)」という会社で、特に問題もなく領収書もきちんと毎回
   発行してくれた。
   上海ヘルスクラブの女性によると、「2色のタクシーは安全」だそうである。ほとんどが同じ車(確かフォルクスワーゲン
   のサンタナ)を使っているが、2色に色分けしているのはきちんとした業者に所属している車ということらしい。
   本当かどうかは保障しないが、参考にはなる。

上海旅遊記
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